ユーザー車検

自動車を所有している人にとって、車検にかかる費用は家計に大きな負担となります。
今回は実際にヒロも実践した【ユーザー車検】についてご説明いたします。

目次

ユーザー車検とは

ご自身で行う車検のこと

普通であれば車検を受けるときはディーラー・販売店・整備工場・大手カー用品店、などに依頼する方が多いでしょう。

【ユーザー車検】は自分で運輸支局などに予約を入れ、自分で車を持ち込んで、所定の検査を受ける。ということです。

車検費用を大幅節約

ご自身で車検対応をすることにより、車屋さんにお願いしていた車検代行費用を大幅節約できます。

実際にヒロも何度となく自分でユーザー車検を行いましたが、あまりにもあっけなく検査が終わり、拍子抜けした位です。

以降の文面では

・ユーザー車検の大まかな流れ
・検査に合格する為の事前準備
・メリット、デメリット

などについてご説明いたします。

ユーザー車検の流れ

まずはユーザー車検の予約

ここで注意なのですが普通車と軽自動車で車検の受ける場所が異なります。

・普通車  ⇒ 陸運支局
・軽自動車 ⇒ 軽自動車検査協会

普通車の場合、予約はインターネットのみとなり、国土交通省のHPから各陸運支局のページに飛んで予約

軽自動車の場合、予約はインターネットおよび電話での予約も可能です。

ネット予約の場合は、軽自動車検査協会の「軽自動車検査予約システム」から行います。

ちなみにヒロは軽自動車所有だったのですが、電話で予約をしました。

準備するものは?

実際ヒロが行った軽自動車を例にご案内させていただきます。

ディーラー・販売店・整備工場などに依頼する時と比べ事前に準備するものが多いです。
ユーザー車検を受ける際の事前準備書類として

・自動車検査証(車検証)
・軽自動車税(種別割)納税証明書
・自賠責保険 2通 (現時点で有効な保険証の原本と、これから受ける車検の満了日より期間が長い自賠責保険の保険証)
・点検記録簿 (無くても大丈夫な場合も。軽自動車であれば検査協会に事前確認しましょう)
・継続検査申請書(軽専用第2号様式)
・重量税納付書
・軽自動車検査票1
・他、印鑑、検査手数料(印紙代)等

といったところです。

ユーザー車検の手順

いざ検査へ!

検査を実施する際は、指定された検査コースがあり、案内表示に従って対応をしていけば問題ありません。

もし心配であれば、前の車の様子を見ていれば、どのように対応すればいいかが分かります。

検査の際、検査結果を記録紙へ記載しなければいけません。
記録用紙をはさむバインダーと筆記用具も準備しておいた方がいいです。

検査内容はこんな感じ

外観検査、同一性の確認
検査員の指示に従い、ウインカー、ハザード、ブレーキランプ、前照灯、ワイパー、ウォッシャーを操作します。またボンネットを開けるよう言われ、車体番号、原動機番号が車検証と合っているかを確認。

排出ガス検査
プローブをマフラーに差し込んで検査。
排出ガスに含まれる一酸化炭素と、炭化水素の濃度を確認となります。
やり方が分からない場合検査員の方に聞けば教えてくれます。

サイドスリップ検査
フロントタイヤの横滑り量を測り、直進安定性を確認。

スピードメーター、ヘッドライト、ブレーキの検査
実際の速度と、速度表示機器との誤差の確認を行います。続いてヘッドライトの光軸のズレがないかを検査しましょう。またブレーキが正常に作動するか、片効きしていなかを確認します。

下回り検査
クルマの下回りに、異常がないかを確認します。

以上で検査が終了。合格か不合格か告げられます。

不合格の場合は不備のあった個所を指摘されます。指摘箇所を直せば当日であればあと2回検査を受けることができます。

車検に合格の場合は書類を窓口へ提出し、新しい車検証と車検ステッカーが交付されます。

車に戻りステッカーをフロントウィンドウに貼り付け、軽自動車のユーザー車検が終了となります。

車検一発合格の為に事前にすること

車検前の準備

前項にて「車検が不合格になったら再検査が2回受けられる」と記載いたしましたが、そんな面倒なことが起きないように事前の準備が必要です。

新車から5年目までの車であれば、修繕するところもなく車検検査が終了する場合がほとんどです。

しかし新車購入から11年以上経った 【多走行車】や 【高年式車】は車検を通す為に修理が必要な場合が出てきます。

実際に皆さんも、車屋さんに車検見積をお願いした際

・タイヤの溝が無いので交換が必要
・マフラーに穴があいているので修理が必要
・ヘッドライトカバーが劣化している為、研磨が必要

といった、「車検を通す為に必要な修理内容」を教えてくれるかと思います。
(上記はヒロが実際に車屋さんから言われた指摘です)

段取りとしてまずは

① 整備工場・大手カー用品店にて車検見積を出してもらう。

② 指摘を受けた個所を、他の整備工場か、他の大手カー用品店で修理してもらう。

③ 修理が完了したらユーザー車検を受ける。

この段取りであれば、特に車の知識が無くても安心してユーザー車検を受け、検査不合格ということもありません。

消耗品の交換について

実際に「交換した方がいい」と言われた箇所の部備品交換については、やはり大手カー用品店での購入がお勧めですね。

例えばタイヤであれば、大手のカー用品店では、自社ブランドや提携ブランド(一押し海外メーカー)があったりします。

軽自動車であれば有名メーカーのノーマルタイヤでもタイミングが良ければ4本10,000円少々金額で揃えられたりしますが、普通車ともなるとピンキリです。あまり聞いたことの無い海外メーカーのタイヤは不安を覚えますが、やはり大手カー用品店
での購入が一番無難ですね。

上記にも上げた「ヘッドライトカバー」の曇りなども研磨の工賃が車屋さんだと2~3,000円ですが、研磨キッド等を購入して自分で対応すれば1,000円以下で修繕対応が可能です。

ユーザー車検 メリット・デメリットについて

メリット

【車検代を安く抑えられる】
これに尽きますね。

元も子もない話をしてしまうと、本来であれば金食い虫である車を持たないといった選択肢が一番なのですが、
地方に住んでいたり、どうしても通勤に必要、小さなお子さんいて保育園の送り迎え、などといった形で車は無くてはならい物です。

車検の費用を抑えることにより固定費の大幅節約ができます。


【自分の車の現状が把握できるようになる】
先ほど記載した事前準備で車屋さんで車検の見積を出してもらい、修理が必要な個所を把握
他の車屋さんで事前修理する。
カー用品店で部品の交換をする。
※最初に見積をだしてもらった車屋さんには申し訳ないのですが…。

いつも車屋さん任せで車検を通してしまうと必要以上に修理を勧められ、思わぬ出費が嵩む場合があります。

上記段取りを踏めば、修理を依頼する車屋さんからもアドバイスがもらえるので、少なくと車屋さん一社だけに任せる場合よりは自分の車の状態が把握できるようになります。


【慣れれば断続して車検費が抑えられる】
実際ヒロもユーザー車検を行いましたが、拍子抜けするほど簡単でした。車検前の書類準備などの手続きが少々面倒と感じましたが、一回経験してしまえば次回からは簡単です。

デメリット

【運輸支局や軽自動車検査協会は平日の決められた営業時間でなければ検査が受けられない】

ユーザー車検の対応は平日のみとなります。
土日祝が休みの会社勤めであればユーザー車検対応の敷居が高くなってしまいます。


【自宅から検査場所まで距離がある場合、手間と時間がかかる】

ヒロの場合は、検査会場である軽自動車検査協会まで片道20分の距離の為、手軽に受けられる環境でしたが、「軽自動車検査協会までの距離が遠くて、車検を受ける為に丸1日かかった」となった場合の費用対効果は、業者さんに依頼した時との金額を天秤にかける必要がありますね。

ユーザー車検総評

世のお父様方に置かれましては車には
・定期的なオイル・フィルター交換
・ワイパー交換
・タイヤ交換
・ウォッシャー液補充
等が必要なことは周知されているかと思います。

ただ「車屋に行って指摘されて初めてオイル交換が必要なことがわかった」などといった車音痴の奥様や女性の方々に置かれましては、さすがにユーザー車検は敷居が高いのかと感じます。

以前ヒロの奥さんが「後部座席のドアが内側から開かなくなった」と相談を受けました。ヒロは単身赴任中で一時的に帰宅した際の出来事です。
・奥さん「かれこれ内側から開かなくなってから3か月が経つ」 とのことでさっそく確認
・ヒロ 「まさかチャイルドロックじゃないよな」と 案の定後部座席のドアのチャイルドロックが掛かっていただけでした。

ググりもしないで、故障したと思い込んでいたようです。
うちの奥さんからはこのような案件が多数あります。

あと 登録から15年以上経つような【高年式車】や 20万キロ以上の【多走行車】などはユーザー車検の敷居が高いと感じます。
事前に車屋さんに相談・準備をしても、いざユーザー車検の際にトラブルが起こると、車の素人さんでは対応できない可能性が出てきます。

極端に古い車じゃない限り、車検代を安く抑えられるユーザー車検は絶対にお勧めです。
不足な説明もあるかと思いますが、上記メリット・デメリット等も参考にしていただき精査をお願いいたします。

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この記事を書いた人

こつこつ貯金して30代で新築一軒家を一括購入しました。
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